禁域―秘密の愛―【完】
私がそう言うと、巧は優しく微笑んで、私をベッドに座らせた。
そしてーーーー
「…………夢じゃない。 何度でも、分からせてやる。 お前がもう誰のものか」
「えっ………? んっ………」
ゆっくりとその場に倒された私は覆い被さってきた巧のどこまでも甘いキスを受けた。
「んっ、たくっ………」
「………まだまだだ。 暫く離さない」
「あっ………んっーーーー」
一度だけで無く、何度も何度も繰り返される激しくて甘いキス。
まるでそれは、私を巧自身にとことん刻みつけているようだった………。
「たくっ………んっ、んんっ………、愛し、てるっ………」
だから私も残された時間で伝えたかった。 私がどれだけ巧を愛しているか………。
「俺も愛してる………。 今も昔も………瞳と出会った時から俺にはお前だけだ。必ず………三年後、一緒になろう」
「うんっ………必ずっ………。んあっ………」
その後も私達はお互いを求め合うまま何度も何度もキスを交わした。
三年後にきっと………お互い為すべき事を達成して一緒にいれる。
その時が必ず来ると信じて………。
愛しい約束をお互いの胸に強く強く響かせるーーー。