禁域―秘密の愛―【完】
【三年後】
ーーーー桐谷商事 第一会議室
「That’s why In the future, we will definitely need to ecological energy to protect our world. That’s the one of the reason I totally agree your company’s future mission that developing the energy………」
(そういう訳で将来、私たちの世界を守る為、必ず環境に負荷のかからないエネルギーが必要になるでしょう。そしてそれは御社の次世代の取り組みである環境に負荷のかからないエネルギー開発に私が賛成する理由であり…………)
桐谷商事の役員や………桐谷 光の前で私はこの3年で勉強を重ねてきた語学や経営学の事についての最終的なプレゼンテーションを行なっていた。
「Thank you for listening. 」
以上、プレゼンテーションを一通り言い終えると桐谷商事で一番広い会議室からは拍手がとんできて………私はホッとひと息ついた。
「良かった………何とかやりきった」
「お疲れ、瞳ちゃん」
「啓史さん………」
胸を撫で下ろす私に声を掛けるのは啓史さんだった。相変わらず彼は、桐谷商事の専務取締役として役員を取りまとめているが、その地位に不満を言う事が無くなった。
「緊張してたでしょ? 相変わらずガチガチだったね」
「はぁ………やっぱり、気付いてましたか?」