禁域―秘密の愛―【完】
そして、向かったのはこれから私達の住むマンション。

巧の自室となる部屋へ着くと、私達はお互いに抱き合いながらべッドへと倒れ込んだ。

巧は、そのまま私の服を脱がしていく。

けれど………

「………ッ」

3年ぶりに、巧と会い………コンテストが終わるまで巧は一切、私に触れなかった。私がそれに集中できるよう応援してくれていたからだ。

だからこそ、今こうして抱き合う事に途方も無く緊張を感じる。

その為、私が思わずしたことは両手で顔を覆うことだった。

「………何で、顔を隠す?」

「だ、だって………久しぶりなんだよ? 巧と………その、こうなるのっ。 緊張するに決まってーーーーッ、あ」

その時、私はほんの一瞬顔から手を離した。 その隙に、巧は私の手のひらを掴み啄ばむようなキスをする。

でも、そのキスは段々と首筋へと渡る。

「………や、巧っ………、手、離しっ………」

顔が………緊張と、首筋に当たる巧の深いキスに反応してしまい火照るのに。なのに、巧は私の手を離そうとしない………。

「………分からないか?その反応が………、 瞳を俺にもっと求めさせるんだ」

「そ、んなっ………や、んっ………」

そう言って巧はまた唇を奪う………。

だ………め。
力が抜けて………何も考えられない。

巧が、唇に………首筋に、はだけた胸元に深いキスをする度に段々と抵抗する力がなくなっていく。

「………全部、俺に見せてくれ。 瞳………お前が欲しくて堪らない」
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