禁域―秘密の愛―【完】
「ちょ、巧っ………。 後ろの人から、見えっ………んッ」
「見せつければ良い。 安全運転はする」
「そ、そういう問題じゃっ………」
「………言っとくが、3年ぶりに瞳に会ったんだぞ? それなのに、お前は急に耳元でそんな言葉を言うんだ。 ………男の理性が保たないのは当然だ。 仕掛けたのは………瞳だからな」
「んッ………んんっ………」
そう言って、巧は何度も信号が青に変わるまでキスをしてきた。
だめ………なのに。
いつどこで誰が見てるか、わからないのに………3年ぶりに重ね合った巧の唇をもっと、もっとと欲してしまうーーーー。
「………今日、このまま 俺達の部屋に行こう」
唇を離した後、巧はそう私に囁いた。
「ッ、 私達の、部屋………?」
「柴咲の叔父が以前、紹介してくれた物件だ。 数日前、契約をしてきた。 瞳………、後はお前がそこに来るだけだ。だから………行こう」
そう言って、巧は柔らかく私の頭を撫でてた。
狡い人………。
………巧を欲してるこの状態で。 ずっと、願っていた事がまた急に叶えられたら……….私の答えは決まってる。
「っ、 巧は、狡いっ………。 行くに決まってる………」
悔しい。ーーーどうしたって、巧にはどこか叶わない。
でも、同時に甘くとろけそうな愛情もくれるからどこまでも溺れてしまう。
「どうとでも言えば良い。………お前を手放さない為なら俺は狡くなる。それも本望だ」
そう言って、巧はまたキスをした………。