ディスオーダー【短編集】

「私も、あなたが『嫌だ』って言っても、やめないことにするね」


 水槽の中の口(クチ)はニヤリと笑う。

 私の手は、彼女の首を掴み、ギリギリと音をたてていく。

 苦しそうな声を出す彼女だけれど、私はやめない。

 だってあなたもやめなかったものね?

 耳(ミミ)の心の声、分かっていたのに無視をして、ずっとイジメ続けていたのでしょう?

 だから私も、あなたが「やめて」、「もう嫌だ」って言っても、やめないことにするね。


「ね?私の頭(アタマ)」


END.
< 8 / 100 >

この作品をシェア

pagetop