【短】桜が咲きますように…
そりゃ、部活が終わったあとに家でもランニングしてたことも、
1年の時からレギュラー張って、先輩や同輩の関係で悩んでたことも知ってたけど、
トモは伸びた背の何倍も、
心が成長している気がした。
「っ⁈ ちょっと!何でそこで泣いてんの!!
そっちも相変わらず泣くポイント分かんない。」
えっ嘘…
慌てて頬を触ると、濡れてることに気がついた。
「うぅ…ごめん…
トモの成長を感じて、つい…」
「そりゃ同じだけ年とってるしねぇ…」
「いや、そうゆう問題と違うから。」
「あれっ…
まぁでも、
絶対2学期の体育は5とるから。」
トモならそう言うと思った。