ジュンアイは、簡単じゃない。
やっぱり……、どこか、憎めない。
カッコ悪い所ばっかり見られても、アンタにそうやって…説教をされても。
自分らしくいることを……この人は、否定なんか…しなかった。
きっと、アンタを見つめて。
こっそりと…、追いかけて…。
それが気づかぬ間に、高校生活の…生き甲斐になっていたのかも…しれないな。
感じていた焦燥感の正体は…
胸に飼い続けていた、ドキドキと。ほんのちょっとの…スリル。
この、数日間で……
それが予想以上に勢力を増して。
抑えきれなくなったものなのかも…しれない。
「………ありがとう。」
そう、呟いたけれど。
聞こえなかったのか……
返事はなかった。
「お前くらいだ。」
「………え?」
「俺の領域に、ドカドカと土足で踏み込んで来るのは…。…違うか、落ちてきたんだっけ。」
「…………?」
「さっきの質問の…返事。」
「……………??」
「もう忘れたのか……。まあいい、さっさと食べろ。昼休み…終わるぞ。」
不器用な…優しさなんだろうか?
いずれにしても。
アンタの為なら…、私は、必死になれる。
そんな気が……していた。