眠り姫はひだまりで【番外編】
「バイバイ!」
王子様のお姫様は、笑顔でいなくちゃ。
彼に届くように言うと、純くんは少し目を見開いたあと、とびきり優しく笑った。
「ん!バイバイ」
…この言葉は、今、私だけに向けられたもの。
周りにたくさん人がいるなかで、今彼の瞳の中心にいるのは、私。
そのあと他の二組の男子たちも手を振ってくれて、ミオとふたりして笑った。
そうして彼らに背を向けて、歩き出す。
「はは、面白いねえ、二組の男子!彼氏が目の前にいんのに、『丸井さん、お綺麗!』とか叫んでさあ。超ウケる」
ミオが楽しそうに笑うから、私も笑った。
…大丈夫、だよ。
周りの女の子たちが、私達をどう見てるかなんて、気にしちゃだめなんだ。