【短編】あなたの隣で目覚められたら。





――――翌朝



私は、急に目が覚めた。


やばい。今何時だろう。




と、目の前には誰かの胸板。




あ…思い出した。

私昨日、孝二くんの部屋に泊まったんだった。



寝ぼけた頭をなんとか動かし、昨日のことを思い出していると、私はある違和感に気づいた。




…ん?あれ?おかしいな。




ブラのホックが外れてる。



どうして?





必死に記憶を辿りながら、あぁきっと苦しくなって自分で外したんだ、と勝手に納得していると、もぞもぞと孝二くんが目覚めだした。



「あ、香織さん…起きてたんですか」




「お…おはよう」



「おはようございます…」



孝二くんは再び目を閉じかけている。



…可愛い。何かよくわからないけれど、笑ってる?



先程よりも抱き締める力が強くなって、私はどうすればいいのかわからなくなった。




「香織さん。」



「ん…何?」





「キスしていいですか?」




「…え。駄目。」



「何でですか~俺昨日からお預け喰らって辛いんですけど。」



「そういう関係じゃないでしょ、私たちは。」




「えーじゃあ、俺を慰めると思ってくださいよ。」




…あ。そうだった。





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