【短編】あなたの隣で目覚められたら。
「それはだめだよ。キス以外のことならいいけど。」
「じゃあ、抱いていいですか?」
「はっ?」
「昨日の夜、ブラ外してって擦り寄ってきたのはどこの誰ですか?」
「へっ?」
全身の毛穴が一気に開いた気がした。
「何それ、私、そんなこと言ったの?」
「自分で外せなかったみたいで。…完全に誘われてると思ってその気になって見たら、香織さん寝てるし」
何という失態。
私としたことが…
「…何もしてないよね?」
「多分、何もしてないんじゃないですか?」
半笑いで答える孝二くんは、あまりにも怪し過ぎた。
色々なことが腑に落ちなかったけれど、また墓穴を掘ってしまいそうなので、とりあえずこの状況を脱するべく、私はベッドを出ることにした。
「あ、出ちゃうんですか。」
「うん、ちょっと洗面所借りるね。」
「どうぞ。洗顔とか適当に使ってください。」
「ありがとう。」