『華國ノ史』
「青年期」
「無知なる者の止まり木は所詮一時羽を休めるだけの仮巣に過ぎない。

 幼く、正しい力の有り様を知らなかった少年も、

 いつかは飛ぶ事を覚え去ってゆく。

 私はそれを見守り、より高く、より遠くへ飛ぶ方法を教えているだけなのだろう。


 どこへ向かうかは本人達が決める事である。


 私は子供達に期日の最後まで教えられなかったのは残念だ。


 私も、もう少し時代の流れを読めたらよかったのにと今でも後悔する。


 今までに無い黄金期の子らが現れたのは、時代のうねりを我々が乗り切る為のきっかけだったのだろう。


 良い事があれば悪い事も起きる。


 そんな単純な事さえ目の前の星の眩しさで見えていなかったのだ。

 
 校長は知っていたのであろうか…

 
 聞くことはもう出来はしないが」

【華國史】第参巻
 ~星の魔法使い~

 無知なる者の止まり木 
 副校長 
 クラッシュの証言より
< 85 / 285 >

この作品をシェア

pagetop