シルバーブレット
煌の事を警察学校で見て一目惚れし気さくな性格にも惹かれた隼弥が、煌=銀龍と知ったのは同期達の噂から。


本人に聞いても教えてくれなかったので調べたのだが、有名なのに正体不明で辿り着くまでには苦労した。でもそのお陰で煌がただ暴力を振るう不良ではない事を知って、隼弥は煌の事を更に好きになったのだ。


だが、隼弥はチャラ男な上に誰とでも仲良くなる・煌を目の前にするとからかい口調になる、出会った当初からそんな感じの為、仲は良いのに同期という枠組みから一向に抜け出せないでいる。


好きな女の子に意地悪してしまう小学生くらいの男の子によくみられる行動をとってしまう27歳独身の隼弥であった。



瀬羅と隼弥の会話が終わった直後、紅葉と梓凪を見送った煌は梓凪の渡したハンカチを汚さない様にポケットに入れながら隼弥に問う。


「隼弥!要らないタオルか何かあるか?」

「え?あぁ、あると思うけど」

「じゃあ1枚貸せ。まぁ血で汚れるから返せねぇけど。」


隼弥からタオルを受け取ると、今度は志麻に問う。
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