シルバーブレット
「へぇーでも何で銀龍?」

「髪の一部を銀色に染めてて、それが龍の様に見えたからって話。まぁ伝説過ぎて銀龍が誰だか正体不明で、目印がその銀色の髪の毛だったから、さっきの組員も分からなかったみたいだけど。」

「成る程。」



二人の会話を黙って聞いていた煌だったが、ふと見た時計で隼弥の置かれてる事態に気付く。


「隼弥、語るのは良いが時間気にしろよ。」


「やっばっ!じゃ俺はこれで」

「いつも30分以上遅刻してるけど大丈夫かな?」

「あいつは年がら年中遅刻だから気にするな。しかも、慌てるだけ慌てて、改善する気ねぇしな。」


ダッシュした遅刻魔の隼弥を、のほほんと見送る瀬羅と日常茶飯事だと呆れる煌。



「ねぇ、なんで銀龍の事言ってくれなかったの?」

「別に言う必要はねぇだろ?」

「まぁそれはそうなんだけど…」



自分の事をあまり語りたがらない煌に少し不満でありながら、無理矢理聞く事でも無いかと瀬羅は1人納得して、先に行ってしまった煌を追いかけた。
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