二番目の女。
でも、私の頭に2文字の言葉がよぎる


――スキ

たった、2文字




〔わかりました〕

とだけ返事をしてトイレを出た



TVを見る彩海の正面になる所に座ってくんでたジュースを飲む

…平常心、平常心




「胡桃、スッキリした?」


『ぶ!』


思わず出るジュース




この人は今スッキりした?と聞いたよね

スッキリした?って事は、事は、多分…私が大便をしていたのだと勘違いしているらしい



『ああ、うん…』

違う、といった時点で、"じゃあ何があったの?"と聞かれても何ともいえないのが現実



「そっかぁー…でさ…私、もうちょっとしたら出かけるね」


『…そうなんだ』


「んー、でね、泊まって…明日の夜頃帰ってくるからさ」


『…そうなの』


ねえ、


それは


誰と泊まるの?




友達かもしれないじゃん

それなのに頭にちらつくのはさっきのメールの差出人
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