二番目の女。
勿論、私のメールの差出人ではなく、彩海へのメールの差出人だ


それって誰なの?
友達?
修平さん?

いつものように、聞けばいいじゃないか


でも、その言葉は言いたくて、言えなくて…



「じゃあ、用意するから行くね」

颯爽と自分の部屋へと行く姉に、うんとしか返せない



『…はぁ』

私が小さく漏らしたため息は



部屋の中にいる姉には聞こえる訳なく、

静まり返った
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