二番目の女。

…あれだけ彩海の事好きだったんだけどなあ


彩海すっげー綺麗で自慢の彼女じゃん


何の不満があるんだよ


『…チッ』


自分自身に舌打ちした



そりゃ、浮気をしてるって知ったあの日、俺はトンカチとかで殴られたくらいの衝撃が走った


彩海に浮気を認めさせ、謝れさせるつもりだった


だけど俺との約束がある日は…

必ず一緒にいてくれたし


バイトのヤツだって、顔見た瞬間丸わかりだったけど、俺と彩海はバイトの中じゃ"公認の中"

だから浮気相手とバイトが同じになった時、彩海に俺はベタベタ触った

浮気してるやつの顔をちらっと見た時に見た、悔しそうな顔…


俺は、勝ったと思った



だけど、5か月記念日のあの日


二人で食事をしている彩海を見て、冷や汗をかいた

約束は守るやつ、そう思ってた


そこは少し遠めのショッピングモールで

彩海へのプレゼントを買いに来ていたのに



俺はお前へのプレゼントを買ってるのに、お前は何してんの?


鼻で笑えた
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