スレイブプリンセス

屋敷に来てからは部屋に閉じこもってばかりいたから、道順が全然わかなかった。

ただ、ただ外の夕日の光を頼りに走る。

走るのに一生懸命で後ろからもう追手が来てることなんて考えてもいなかった。

「きゃぁ?!」

いきなり掴まれた手に悲鳴をあげる。

恐る恐る後ろを振り向くとそこには今一番会いたくないあの人の姿。

「…どうして…。」

そうラスフォールが私の腕を強く掴んで、睨んでいた。

だけど、この人はさっき私が笛を吹いて、膝を立てていたのになぜもう復活して私を捕まえているの?

後ろへ少しずつ後ずさりするが、掴まれた腕によって阻止される。

「なんで、俺が気絶してなかったという顔をしてるな。」

図星をつかれる。

「……。」

犯罪行為同然のことをした私は何も言えなかった。

「図星か。俺を簡単に倒そうなんて馬鹿馬鹿しい。お前は奴隷、主を傷つけた罰としてどうするか…。」

不適に微笑むラスフォール。

やっぱり、この人は私を奴隷としてか見てなかった。

私は俯いた。

「そうだな。この前は邪魔されたし、今度こそお前を奪うとするか。」

その意味が私にはわかった。

つまり私を襲うと言う事。

私は目を見開き、無理だとわかっていてもラスフォールの腕から逃げようとしたがやっぱり駄目だった。

「お。逃げるなよ。お前には選択肢などないんだ。」

それを聞いて目を見開く。

「い、いやっ…!私は…あなたの…奴隷なんかじゃないっ!私は私!奴隷じゃないわっ!」

それを聞いてラスフォールは目を丸くした。


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