スレイブプリンセス
…なにを今更…
初めて会って襲われかけたんだから嫌っても同然じゃない…
そう素直に言えない弱い私はラスフォールを睨んで態度で示した。
「そう睨むな。無駄な時間をかけてしまったな。さぁ再開しようか。」
そう言い終え、彼がまた私に近づいてくる。
「…っいやっ…舌を噛んで死ぬわよっ!さっきも聞いてた…でしょ…っ!?」
しかし、今回はラスフォールの止まる様子はなかった。
「別にいいぞ?舌を噛んでも。」
それは死にたけば死ねばいいと言ってることと同じような言葉に私は目を丸くした。
「ど…どうして…っ?」
「何故、そう聞く?お前から言ったんじゃないか?それに俺はお前が死のうと死ぬまいも関係ないからな。」
ひどい…
この人…本当に人間なの…?
さっき彼が私に狂ったかって言ったけどこの人の方が狂ってるわ…!
私の瞳から涙が零れた。
「死ぬのが怖くなったか?」
「ちがうわ!」
「まぁ、俺には関係のないことだ。」
「最低…っ。」
「なんとでも言うがいい。」
そして、また段々と彼の顔が近づいてくる。
ラスフォールを少しでも見ないように目をぎゅっと閉じる。
…嫌…
…このまま、私抱かれてしまうの?
…そんなの嫌よ…嫌っ…
助けて誰か…
浮かぶのは、夢の中で語りかけてきた顔も見えない彼の姿。
「助けてっ!エ…」
私が助けてと叫んだ瞬間にこの部屋のドアが音を立ててバタンと開いた。