スレイブプリンセス
私が混乱していることに気付いたアダムは私と目を合わせて微笑した。
「そんなに考えすぎないで。確かに君は”イヴ”だ。俺にとってはね…。」
「でもっ…」
「だけど、今の君にとっては”サン”だ。名前は呼ぶためにあるもの。だからあまり気にしないで。」
そう彼は言うが私の中では納得ができなかった。
「だけど、私はイヴ…なんでしょ?私はあなたのこともどこで生まれてたのかも自分の名前ですらわからないの…。だから、私は全てを思い出す責任があるはずよ。」
彼は目を見開く。
「君が思い出してくれるのはありがたいけど、あまり無理はしないで?僕は君が傷つく姿を見たくないんだ。」
「はい…。」
「例え思い出さなくても、僕をまた大切な存在にしてほしいんだ…。わがままなのはわかってる。だけど……」
私は目を丸くした。
大切…な…そん…ざい…?
浮かんでくるのは夢の中で語りかけてきたあの男の人。
アダムではない人。
だってあの人は綺麗な黒髪だったもの。
あの人が現実にいたら私はきっと…あの人を…ーーーーーー