君が好きだから嘘をつく
「ねぇ、コーヒーがもうできていると・・思うよ」

つい健吾の肩を軽く掴むと、両手首を持たれ布団に押し付けられ甘い力で拘束された。

「今飲まないと、だめ?」

私を試すように聞いてくる。口元に笑みを浮かべながら・・

「苦くなっても知らないから」

「じゃあ、後で砂糖とミルクをたっぷり入れて飲ませて」

「・・・」

「あとは?」

首を傾げながら私の唇を親指で撫でる。
私が言葉なく首を振ると、『了解』と妖艶な笑みを見せ顔のあちこちにキスを落とした。
与えられる甘いキスは深くなる度、私の身体にぞくりと刺激を与える。
首筋を伝う柔らかい唇に敏感に反応し、ブラウスのボタンを外され鎖骨まで舐め上げられると、もう自分の意思に関係なく甘ったるい吐息が漏れ続けた。

「あっ・・ん・はぁ・・・」

堪えようと唇を噛んで堪えるのに、鎖骨・首筋・耳たぶと次々健吾の唇と舌は這い回り刺激を与え続ける。そして同時に健吾の手によってブラウスのボタンは次々に外され胸まで刺激され、身体中がぞくぞくと快感に襲われた。
嬉しさと気持ち良さに包まれているのに、ふと不安が頭をよぎり身体に力が入った。

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