告白されました??



「風紀委員って色々仕事が多いから、こまめに連絡取りたいんだよね。


俺と、西岡は連絡取れるんだけど…

だから、アドレス教えてくれない?」



その瞬間、まわりの女の子達が騒ぎ始めた。


「え、岸和田さんうらやましい!」
「冨岡君のアドレスとか…持ってても畏れ多いわ」



──どーだっ。羨ましいだろう。


私は内心ニヤニヤとしながらも、「あ、いいですよ~」と答えてメモに自分のアドレスを書き始めた。




うーん、気分がいいわ。
みんな仕事やればよかったのに、勿体ないなあ。



「はい、どーぞ。」



できる限りゆっくりと、丁寧な文字で書いた紙を差し出す。



「ありがと。

あ、西岡にも教えて平気?」


「大丈夫だよ。」


「ん、じゃあ後でメールするわ、お疲れ様。」



そういい残し、冨岡君は立ち去った…。



後ろ姿までもがキラキラしてて、

この時に改めて、『冨岡君とは根本的にうまくいかないな…』と実感した。





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