最大の出来事
 璃穏がやってくれる代わりに、育実はテーブルを拭いたり、使った調味料を元の場所に戻した。

「璃穏君・・・・・・」
「どうかした?」
「さっきの話、結局中途半端なところで終わっちゃったね」

 食事中に母親が恋人について話をしていて、育実達もいつかできることを想像していた。

「璃穏君、空夜はひどいよね?」
「ふふっ・・・・・・」

 話を聞いているときに空夜が育実の彼氏は丈夫な人でないと、育実に怪我を負わされることを言っていた。

「もう、笑わないでよ・・・・・・」
「面白かったから」

 何かフォローをしてくれることを期待していたのに、笑うだけで終わった。


「いくみん!おはよう!」
「お、おはよう。種房君」

 いつもと違う呼び方で挨拶をされ、育実は目を大きく見開いた。

「潤一、いつから信多さんのことをそうやって呼ぶようになったの?」
「今日からだな!」

 悠の質問を投げられ、潤一は笑顔で言い放った。
 璃穏も悠も怪訝そうな顔をしていて、育実と潤一はそれに気づかず、コンビニの新商品について話をしている。
 昼休みになっても、育実と潤一は横に並ぶように座り、それを見ている一桜はイライラしている。

「ちょっと落ち着けよ」
「友希、静かにして」
「はい・・・・・・」

 友希が宥めようとしても、一桜は彼を睨みつけた。
< 104 / 141 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop