オフィスラヴ-鬼上司の対処方法ー
「でも、今判子がないな・・・」

「心配するな、勇生。俺が持ってるぞ」
有栖川社長が上着のポケットから革の判子ケースを出してきた。

「巴貴方の分は私が持ってるから・・・」

「二人とも用意周到ですね」

最初から、私と勇生さんが恋人になるコトが決まっていたかのような展開。

「お母さんの思う壺になったわね・・・」

「だから、二人とも私のプロット作りに協力してよ・・・」

「それとこれは話は別…」

「何言ってんの??もう作品の連載は始まってんだから…協力しなさい!!」

母は私と勇生さんに詰め寄る。


二人だけのヒミツにはできない雰囲気・・・


私と勇生さんは深い溜息を吐き合いながらも、夫婦となる喜びを心の中で噛み締めた。



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