オフィスラヴ-鬼上司の対処方法ー
二人に婚姻届けを預けて、部屋に戻った。

「今夜から俺とお前は夫婦か・・・」

「なんだか結婚した実感ないですね・・・」

「恋人になった実感もない・・・」

「ええ~っ!?私にはありますよ」


「・・・じゃ今夜からは一緒に寝よう」

「寝る?あ・・・」
そう言えば、まだ・・・同じベットで寝たコトなかった?一回だけあるか・・・
初キスの夜もこのまま、朝まで一緒かなと思った矢先に仕事の電話が入って、勇生さんは対応に追われてしまった。

それからはすれ違いで、二人で甘い雰囲気に浸れる時間は持てず。


「今夜からは一緒だぞ」

「一度だけ寝たコトあるじゃないですか・・・ほら、私が泥酔した夜」


「そうだったな・・・じゃ今夜は泥酔しないように、酒は飲むなよ。巴」

「はい」

甘く甘く響く愛しさが混じる勇生さんの声に素直に頷く私。

ーーーー今夜、私は彼と結ばれる。
それは、ゲームの世界ではなく、リアルな話。

 私は極上の男性を攻略した。 

     (完)


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