オフィスラヴ-鬼上司の対処方法ー
「どこに乗るつもりだった?」



「後部座席に…助手席は香奈枝さんのような彼女しか座れない特別シートですから・・・」


「…特別ね…香奈枝とは別れた。お前だってその場に居て分かっているだろうが・・・」


「す、すいません…部長と香奈枝さんは昨日…私もその場に居たのに…すっかり忘れていました」


「いいから…早く乗ってくれ…」


俺はグイッと綾部の細い腕を引っ張って助手席に押し込めた形で乗せた。



「世話が掛かるオンナだ…」


俺は軽くため息を吐き、運転席に乗った。










< 45 / 118 >

この作品をシェア

pagetop