ドレミで愛を奏でよう

~音色~

次の日。


私はろくに眠れず、まだ開ききってない目を擦りながら、学校へ向かった。


『俺の彼女の振りをしろ』

彼は確かにそういった。


どういう意味だったのかな?


地味でブスな女をそばに置いて楽しむとか?


イケメンの思考は分からないな…。


「かーのじょ」


ふいに後ろから男の人の声がする。


一瞬私かな?なんて思ったりして。


なんて図々しいんでしょう。


私。


「かーのじょ♪」


その男の人は黙っている私の前に立った。


…年は20前後だと思う。

へ?私??


「シカトかな?」


にっこりと微笑む男の人。

し、シカトなんて恐れ多くてできませんよ!


な、何の用だろう?
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