闇ノ花



ここにいるじゃんか……私を、待ってくれている人が。


頑張らないと。


自分に負けたら、駄目だ。


……そうだよ、私が言ったんだ。


桜が散った時は、新たに目標を見付ける時だって。


もう一つ、探そう。


復讐以外に……もう一つ。


私が監察方をやりたい理由、目標──。





「うん……ありがと」





私は、いつものように冷静な表情の山崎に、にっこりと微笑んだ。




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