闇ノ花
……え?
ちょっと待って、何が起ころうとしてるの?
近付いてくる山崎の顔……思わず、私はぎゅっと目を閉じた。
ドキドキと、少しずつ鼓動が早くなる中……そっと唇が落とされる。
暫くした後、山崎はゆっくりと離れる。
そして、ハッと我に返ったように私を見つめた。
それから、視線を下に向ける。
「すまない」
今私、山崎と?
だけど……
山崎は、さっと踵を返して広間に戻っていった。
何であんなに、悲しそうな顔をしていたんだろう……。