闇ノ花


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「……本当に悪かった、小松」





いつものように、部屋の前で名乗ってから中に入り……。


そして今、滅多に見られない光景が広がっている。


だって土方さんが……あの鬼の副長の土方さんが、私に頭を下げているのだから。





「あのっ、大丈夫ですから!」


「……いや。俺が悪かった。全ての責任は俺にある」


「大丈夫です!とにかく顔を上げて下さい!」





土方さんは、本当に何も悪くない。


ゆっくりと顔を上げた土方さんは、こほんと一つ咳払いをした。





「お前も分かったとは思うが……これだから、女人禁制なんだ。まさか伊東さんが、あんな事をするとは」





私が叫んだから、みんな見ていたんだ……最悪だ。




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