闇ノ花




頷こうとしたけど、全身から力が抜けていて、正直に首を横に振った。


その途端、藤堂さんに腕を優しく引かれ、何とか立ち上がる。


腕は藤堂さんの肩に回され、ぐったりと寄りかかってしまった。


あっさりと捕縛された男は、隊士と共にあっという間に遠くに離れていった。


今いるのは、私と藤堂さんだけ。





「屯所に帰ろう」


「……は…いっ」





何とか絞り出すように返事をすると、私達は屯所へ向かった。




< 285 / 522 >

この作品をシェア

pagetop