闇ノ花
「な、何でもないよ!ほ、ほらっ、早く起きて、整理整頓しないと!」
バサッと山崎の布団を引きはがす。
「お前……根っからのアホだな」
「は⁉あ、あのねっ、アホって言う方がアホなんだよ!山崎のアホー!アホ忍!」
「……屁理屈だ。朝から叫ぶな鼓膜破れる」
「どうでもいいから、早く起きてよ!せっかく起こしてあげたんだから!」
「整理整頓などもうとっくに終わっただろ」
「……」
確かに、部屋はすっきり綺麗に片付いていた。
あー、そうだった。
昨日、山崎と頑張って全部片付けたんだ。