闇ノ花



「これ以上泣かせるのなら、奪うぞ」


「……」





……あぁ、そうだ。





「副長なら、あいつを幸せにする事が出来ると思います」





副長は眉間にしわを寄せる。


これが、一番いいんだ。





「副長なら……」


「てめぇっ」





──バンッ!


副長なら、いいです。


そう言おうとしたら、副長は畳を思い切り叩いた。





「何で焦んねぇんだよ⁉」




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