後輩レンアイ。

清桜祭とはなんぞや。

いわば、文化祭のようなものである。
お店は少し変わっていて、どのクラスも高級食材を使ったお店だ。
一番売上が出たクラスには、経済発達原点の証として経済発展権が与えられる。
この権利はクラスの権利であるが、個人が名乗ることもできるもので、いわば王様ゲームの王様のようなもの。
その権利を使われたら、必ず言うとおりにしなくてはいけない。
なお、優勝クラス内での使用のし合いは相殺となる。
まぁ、誰もが欲しがる景品ってわけね。

それと、当然この権利を使えば好きな人を恋人にすることができる。
だから女子は、これを期に金持ちの玉の輿を狙おうってわけ。
まぁ、ホントに好きな人を恋人にしようとしてる人もいるみたいどけど。
だけどあたしは、そうは思わない。

恋が叶う?
馬鹿らしい。
恋なんて一時のまやかし。
脳がただ刺激されて、恋だなんてモノが生まれるだけ。
恋だの愛だのくだらない。

あたしには、家族さえいれば。
弟妹さえいてくれれば、他になにも要らないんだから。

だからあたしには、勝つ気がない。
権利なんてどうだっていい。
結局、あたしがほしいモノはなんなんだろう?

たまに考えるけど、答えはいつも出なかった。
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