後輩レンアイ。

「アンタだって、命狙われたことあるんでしょ?

だったらそれがどれくらい怖いか知らないの?
それとも怖くないの?

じゃあ独りで夜散歩に出てみなさいよ。
ナイフつきつけられてみなさいよ。

怖くて声も出ないから。」

「怖くないわけ…ないわ、」

「なんだ、わかってるじゃん。
分かってるなら、どんなに相手がキライでもやっちゃいけないんじゃない?

いつ同じ方法で報復をくらうかわからないんだから。」

「………。」

「それともあたしはそんな事しないと思った?

寝言は寝て言ってよね。
これでもしアンタがあたしの弟妹に手を出してたら…」

あたしは西園寺ナントカさんの胸ぐらを掴み、耳元でささやく。

「あたし、アンタを殺してたから。」

「ひ……ぁ、」

西園寺ナントカさんの顔色はどんどん青くなっていった。

「まったく、おじょーサマは今までなにを学んできたのかねー。

自分で敵作ってどうすんのよ。」


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