Street Ball
後半開始二分で追い付いた勢いは止まらず、次々とシュートを決めていく。


冷静になった鉄はリバウンドに精を出し、取ったボールをそのままシュート。


パスかシュートか読み切れなくなったつんつん頭を後目に、泰二は引き剥がしにかかる3Pシュートを決める。


チームの主軸である赤毛は、俺にシュートを決められる度に冷静さを失い、次第に雑なプレーをするようになった。


勢いはそのまま試合終了のコールが鳴るまで続き、終わってみれば42対26。


赤毛チームは、十分間で2ゴールという結果に終わった。


満足げにハイタッチを交わす俺達の後ろで、金に目が眩んだギャンブラーが、大穴が来たと叫んでいる。


此処は賭けバスケなのだと、再確認した瞬間だった。


敗者復活戦、一回戦第四試合。42対26で[HEAT]勝利。
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