Street Ball
そのギリギリを見極め、自分をも騙すシュートフェイク。


突き詰めていけば、小手先だけの技術など必要ない。


そう思った俺が、中学から何度も練習を繰り返してきたプレーだ。


抜けるかと思ったが、予め腰を落としていた長髪は、しぶとく食い下がってくる。


間髪入れず、右手から左手にドリブルをチェンジさせるバックチェンジ。


左手に集中しようと、長髪が体勢を変えようとした時点で、二発目のバックチェンジ。


得意の二連発バックチェンジで、長髪を完全に抜き去る。


十分に加速がついた時に踏み切り、ワンハンドのダンク。


バックボードまで揺れを繰り返す中、リングから手を離してコートへ降りたった。


一瞬遅れて、沸き上がるギャラリーから、思い思いの叫声が飛ぶ。


31対27。


後半の残り時間は、あと三分を切っていた。
< 333 / 410 >

この作品をシェア

pagetop