Street Ball
「ブースから笛が鳴ってなきゃ試合は続いてんだ!大体、Street Ballじゃそんな事当たり前に有るんだよ!」


胸ぐらを翔に掴まれ、俺は何も言えなかった。


「なんだよ彼奴、引っ込めー!」


「引っ込めー!」


「かーえーれ!かーえーれ!かーえーれ!」


金網をぐるりと囲むギャラリーから、俺に向けてブーイングが降り注ぐ。

…この場に俺の味方なんて、一人も居ないんだ。


誇れるものなんてバスケしか無かったのに、その自信さえ消滅してしまったように感じる。


なんだよStreet Ballって…。
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