そしてまた、キミに。
『優はさ、
明日世界が終わるとしたら何する?』
『え。
何それ』
突然変なことを聞かれてポカンとする。
『昨日テレビでそんな話してて、
俺すごい考えてたの』
『ん〜…難しいなぁ。
晃は?』
『俺は、大切な人に
伝えたいこと全部伝える。
普段言えないことも全部』
『ふーん。
例えば?』
『例えば、
優を好きになった理由とか
優とこれから行きたいところとか
優の可愛いところとか、あとは…』
出てきた言葉はアタシのことばかりで
驚いたけど、嬉しくて笑ってしまう。
『晃どうしたの?
なんか今日変だよ』
『俺もそう思う。
まー、もしもの話だけどな』
…でも、
『明日世界が終わらなくても聞きたいよ。
晃が想ってること』