そしてまた、キミに。




3時間目も終わりに差し掛かった頃。



ふと窓の外に目をやると、


「っ…!」



パッパッーー!


自転車と衝突しそうになった軽トラックがクラクションを鳴らした。



…危なかった。


もう少しで事故っ……






手が小刻みに震え始める。




大丈夫…

大丈夫…


目をギュッと閉じて、言い聞かせるように心の中で繰り返した。


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