そしてまた、キミに。



チャイムが鳴り、
トイレに行ってくると愛子に伝えて
アタシは教室を出た。


息苦しい。

目の前がゆがんで見える。



助けて、、、晃…





招かれるように、吸い寄せられるように
アタシは屋上に向かった。




惹き込まれるような青空。


春が近づいて少し温もりを感じる風がアタシを優しく包む。



ゆっくりと腰をおろして壁にもたれると、
静かに目を閉じた。



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