そしてまた、キミに。



謎の紙をスカートのポケットに入れて靴を履き替えていると、どこからか聞き慣れた声が聞こえる。


「アハハハ」

「な!めっちゃおもろいやろ!」


…清水君だ。



「亮は今日バイトだったよな」

「うん」

「私、亮のバイトしてるとこ見たーい」




「アカンアカン。
見に来るの禁止やで」

「そういや俺も見たことねーな」

「飲食店でしょ?どこにあるのー?」

「秘密や、秘密」


近づいてきた声は、下駄箱を挟んだすぐ近くで立ち止まる。


「何で〜?いーじゃん、教えてよぉ」

「守秘義務守らな店長に怒られるもん」

「いや、どんな店だよそれ(笑)」

「もー!亮のケチ〜」


< 382 / 417 >

この作品をシェア

pagetop