復讐

後宮にて

--数ヶ月前


「お早う御座います。」
「お早う御座います。」
広い廊下を陛下側室の方々とすれ違う。

去年、科挙を無事合格し、晴れて宦官としてこの国の政権を担う職に就いた。

角を曲がると向こうから皇帝陛下がやって来るのが見えた。
「お早う御座います。」
そして、私は腰を屈めてる姿勢から更に深く頭を下げた。


「まぁ、そう固くなる必要ない。幼なじみではないか…」
狡猾な表情で彼はそう応えた。


同い年の彼、金彗君(キン・スイグン)は同じ村の出身。

だが私は彼のことが大嫌いであった。
< 7 / 14 >

この作品をシェア

pagetop