顔をあげて
久しぶりに自分の心が優しさに包まれている感じがした。


私気づいてたよ。この時私をだきしめる一樹の手が震えていたのに。


自然と二人は離れ急に私は恥ずかしくなりまた下を向いた。
一樹が、
「礼羅ちゃんさ、制服のスカート短すぎ!こんなんじゃ遊んでるって思われてもしょうがないよ!」

と私のスカートをめくりながら顔をふくらませた。

「ぎゃっ、てめ~調子にのるな!!」

と私は一樹の背中を叩いた。
一樹は礼羅ちゃん怖い~と階段を降りていった。

そんな一樹をみて久しぶりに心から笑えた。
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