顔をあげて
部屋を出た私はこのままじゃだめだと思いリビングに向かい夕飯を食べようとした。
リビングには兄と弟とお母さんで楽しそうにご飯を食べてた。私は下を向き席についた。

お母さんはびっくりしたみたいで、
「食べるの?」
と少し高い声でいった。

素直になれない私は、
「食べたらいけない?」
とぶっきらぼうに答えてしまった。

すると兄が、
「なんでおめーはそんな言い方しかできねぇんだよ!!お母さんはなお前が少しでも食べてくれるように考えて作ってるんだぞ!お前のせいで…」

「だから何?みんな礼羅がいなければよかったって思ってんだろ?礼羅がいなければみんな笑えるんだろ!?」

私はコップを床にたたきつけた。

すると兄が私を押し倒し殴りはじめた。
弟とお母さんがとめてくれたけど…すごくすごくいたかった。




殴られた痛みじゃない。

…殴りながら流れる兄の涙がいたかった。

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