最低男との結婚
家を飛び出すように
外に出て、行く所もなく

ただ、薄暗い道を
ひたすら
歩くだけしかなくて・・・



「おいって!」


その声と同時に
後から肩を掴まれ、

驚き振り向くと


「大輔・・・?」


「お前、意味わかんねぇって。
どこ行くんだよ?」



追いかけてきてくれた・・?



「どこって・・・・」


「意味分かんねぇ行動すんなよ。
ほら、帰るぞ」


そう言いながら

私の手を強く握ると

引っ張るように

アパートの方に歩いて行く。


「ったく、一緒にめし食いに行こうと思って
早く帰って来たら、お前探すのに
時間かかりすぎて早く帰ってきた意味ねぇし」


「そんなの・・・」


言われないと分かるはずないじゃん・・
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