最低男との結婚
そのまま部屋へと突き進み
室内へと足を踏み入れた。


「お前、二重人格かよ?
意味わかんねぇ・・・
まぁ、いいや。
シャワー浴びてくれば?」


怒りと勢いで、こんな所に来てしまった自分は

たしかに、二重人格なのかってくらい

意味不明であり・・・


シャワーを浴びていると


少しずつ、まともな思考へと移行していく自分がいる。





初対面の男と

私は一体・・・・


しかも、振られた直後に・・・


どう考えても変だ。


やはり、こんな事はするべきではない。


謝って、帰ろう・・・


と、決意した瞬間


浴室の扉が開き


裸の男が、今まさに

私の前に存在していて・・・


現状を理解できず
立ち尽くす私を気にもせず、

強引にシャワーの前に来ると


「顔、上げろ」

「え・・?」


男の顔を見上げると


「っん!?」


突然のキスに
驚きすぎて
思考停止中の私。
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