最低男との結婚
「あぁ?何言ってんだ?」


「え、あれ?大輔の妹・・?」


状況を理解しようとしている女性は

動揺しながらも、私を見ながら

的確な質問をぶつけている。


でも、私に

そんな質問をされても

答える余裕なんてものはあるはずもなく、


「大輔、この子妹?」


立ち尽くす私を見ながら

大輔へと問いかけた。



「は?何で俺が妹と
暮らさねぇといけねぇんだよ。
くだらねぇ事言ってねぇで
さっさ行くぞ」


「え、うん?じゃ・・
失礼しました・・」



そう頭を下げ

大輔と共に

出かけて行った・・・。



ショックなのに、

苦しいのに、

手は震えてるのに、


・・・涙が出ない。


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