最低男との結婚
「おっねぇっさん?
こんなとこで立ち止まって
どうしたの?」


そして、


こんな時でも
変な男に目をつけられてしまう自分の不甲斐なさにさえ
もう・・・


「・・・どうでもいいや」


「へ!?何?」


「別に」


「何かよく分かんないけど
俺、もしかして邪魔・・・?」


「うん、もしかしなくても邪魔」


「まぁまぁ、そう言わずに
少し話しでもしたりさ・・・?」


「遠慮しておきます。
じゃ・・・・」


「え?あ・・・」


唖然と立ち尽くす男の横をすり抜けるように
足早に駅の方へと歩いていく。



何だ・・・・

どうでもいいやって思ったら

案外、言いたい事言えるんじゃん・・


ガマンなんかしなくても
ごまかしたりしなくても
逃げたりしなくても・・・



・・・私、何してんだろ。
< 205 / 275 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop