最低男との結婚

選択

翌日、学校に行こうと
玄関まで出た所で


「やっぱ・・今日休む。」


送り出すお母さんに
そう一言言うと
自分の部屋へ行こうと
階段を上がり始めた。


「体調でも悪いの?」


心配そうに
階段下から、お母さんが見ている。


「頭痛いから・・・」


「薬は?」


「いい、寝てれば治ると思うから」


そう言って
部屋に閉じこもった。


何度か、お母さんが
様子を見に来たけれど・・・



「ちょっと、出てくるけど
何かあったら電話してちょうだいね?」


そう言って
少し、濃い目の化粧をして出て行く様子を見ていれば
彼氏と会う約束でもしているのだろう。



何だか・・・・

取り残されたような気分になって

落ち込んでしまう自分がいて

自分で自分に

バッカじゃないの?


なんて言っている
この状況は


かなり、参っている証拠だ。



< 246 / 275 >

この作品をシェア

pagetop