最低男との結婚
「みんな揃って
どうしたの・・・?」


「どうしたの?って
優奈が今日休んでたから
何かあったんじゃないかって思って。
それに、ほら・・・
昨日の夕方・・・
あの車に乗って帰っちゃったから
心配になって」



あー・・・そうだった・・・



「ご、ごめん。急に帰って・・・」


「それはいいんだけど・・・」


聞きづらそうに
言葉が詰まる亜子。


そんな中、


「じゃ、俺
帰るわ」


私達の横をすり抜け
帰ろうとする大輔の姿に
再び、服を掴んだ。


「・・・またかよ」


「だって・・・」


急に家の中から現れた大輔の姿に
亜子達は、唖然として
ただ、私と大輔の様子を見ている。



「お前、何がしたいわけ?」


「な、何で
そうやって・・・
簡単に・・・」


「は・・・?」


「私の事
切り捨てようとするの・・・
もう、やだ・・・」


亜子達がいるのも忘れ
そう言いながら
涙が溢れてしまっている。



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